《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》に関する考察

カード考察

この記事では、20th ANNIVERSARY DUELIST BOXにて収録された《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》の効果と運用方法について考察していきます。

最近【ブラック・マジシャン】は新規をもらえる機会があって良いですね。

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《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》とは

まずは効果を見ていきましょう。

《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/ATK/2800 DEF/2300
「ブラック・マジシャン」+戦士族モンスター
①:このカードの攻撃力は、お互いのフィールド・墓地の魔法・罠カードの数×100アップする。
②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
③:フィールドのカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。

注目する点がいくつもありますね。

  1. レベル8の闇属性魔法使い族
  2. 素材が戦士族モンスター
  3. 《ブラック・マジシャン》扱いではない
  4. 墓地の魔法カード参照
  5. 貫通効果持ち
  6. パーミッション効果

個別に見ていきましょう。

レベル8の闇属性魔法使い族

本家の《ブラック・マジシャン》はレベル7ですが、こちらはレベル8になりましたね。

レベル8の魔法使い族だと、《滅びの呪文-デス・アルテマ》を使えるようになります。

《滅びの呪文-デス・アルテマ》
速攻魔法
(1):自分フィールドにレベル8以上の魔法使いねモンスターが存在する場合に発動できる。
フィールドのカード1枚を選んで裏側表示で除外する。
(2):魔法&罠ゾーンのこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「マジシャン・オブ・ブラックカオス」または
「混沌の黒魔術師」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

事故率は上がると思いますが効果自体は強力ですし、ファン要素を大切にしたい場合はレベル8であることが嬉しいですね。

もし《マジシャン・オブ・ブラックカオス》を採用したい場合、同じタイミングで収録される《マジシャン・オブ・カオス》とシナジーがあるため対応がしやすくなります。

構築難度は上がりますが、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》が手札にある場合は《マジシャン・オブ・カオス》、デッキにある場合は《滅びの呪文-デス・アルテマ》で呼び出す、という棲み分けができます。

また、闇属性であることもあり、《黒牙の魔術師》で蘇生することも可能です。

《黒牙の魔術師》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1700/守 800
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードはルール上「エクシーズ・ドラゴン」カードとしても扱う。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、
自分の墓地の魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

後述する通り、《ブラック・マジシャン》としては扱われないものの、こういった闇属性魔法使いサポートは受けられるのは嬉しいポイントです。

当然、《幻想の見習い魔導師》のサポートにも対応できます。

《ブラック・マジシャン》扱いではない

最近の《ブラック・マジシャン》派生モンスターは《ブラック・マジシャン》として扱う、という効果を持っていることが多かったので、ここは少し残念な要素でしょうか。

特に強力な効果である《黒・魔・導》が使えないのはちょっと痛手ですね。

《永遠の魂》で蘇生することもできません。

同時収録である《マジシャン・オブ・カオス》は《ブラック・マジシャン》として扱われるので、揃えてもらえると嬉しかったです。

ただし、《ブラック・マジシャン》として扱われるものの魔法使い族ではない《竜騎士ブラック・マジシャン》のような例もあるので、とりあえず魔法使い族であることは喜べる点ですね。

《竜騎士ブラック・マジシャン》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+ドラゴン族モンスター
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り
「ブラック・マジシャン」として扱う。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、
相手の効果では破壊されない。

こちらはドラゴン族だったので、もしかしたら《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》が戦士族になる可能性もあったかもしれません。

前述した《黒牙の魔術師》のようなカードがあることから、魔法使い族である方がメインデッキのカードでサポートしやすいため、デッキ構築もしやすいでしょう。

素材が戦士族モンスター

これが一番嬉しいかもしれないですね。

というのも、《E・HERO プリズマー》が素材にできるからです。

《E・HERO プリズマー》
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1100
(1):1ターンに1度、エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を
デッキから墓地へ送って発動できる。
エンドフェイズまで、このカードは墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。

【ブラック・マジシャン】ではよく使うカードです。

人によっては《終末の騎士も使っているかもしれませんが、こちらも戦士族なので融合素材にすることができます。

《終末の騎士》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

デッキの《ブラック・マジシャン》を墓地へ送り、そこからの展開を目指すデッキなら有用なカードです。

《ブラック・マジシャン》と同じ闇属性なので、《闇の誘惑》などを共有できるのも強みですね。

また、【ブラック・パラディン】デッキを組んでいる場合は、素材である《バスター・ブレイダー》も戦士族なので棲み分けが可能なのも面白いポイントです。

墓地の魔法カード参照

この効果は《呪符竜》と相反する効果になるので、使用する際は注意が必要ですね。

《呪符竜》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2900/守2500
「ブラック・マジシャン」+ドラゴン族モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚
または「ティマイオスの眼」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分・相手の墓地の魔法カードを任意の数だけ対象として発動する。
そのカードを除外し、このカードの攻撃力はその除外したカードの数×100アップする。
(2):このカードが破壊された場合、
自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
その魔法使い族モンスターを特殊召喚する。

一応、《呪符竜》の効果で除外するカードは任意で選べるので、墓地に残しておきたい魔法カードがあれば残しておくことはできます。

後の展開を考えてモンスターを召喚する必要がありますね。

貫通効果持ち

【ブラック・マジシャン】では、相手モンスターを破壊してから攻撃力2500を並べてワンショット、という展開になりがちですが、貫通効果があることで壁モンスターがいてもライフを削れるのは地味に嬉しいところです。

2800打点の貫通効果というのは、結構な脅威ですね。

使われると嫌なタイプの効果です。

パーミッション効果

これは《超魔導剣士-ブラック・パラディン》と似た効果ですね。

《超魔導剣士-ブラック・パラディン》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」+「バスター・ブレイダー」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードの攻撃力は、お互いのフィールド・墓地の
ドラゴン族モンスターの数×500アップする。
(2):魔法カードが発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、
その発動を無効にし破壊する。

モンスター効果と罠カードを無効にできるため対応できる範囲が広がっていますが、対象を取らない魔法カードが無効にできなくなりました。

対象を取らない魔法カードとして使われそうなものとしては、やはり《ブラックホール》と《ハーピィの羽根箒》が挙げられるでしょう。

その代わり、《無限泡影》が無効にできるようになりました。

《無限泡影》
通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。

なので、貫通効果などもあることから、どちらかと言うと攻めることを意識したカードと言えそうですね。

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基本的な運用方法

《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》は《ブラック・マジシャン》と素材とした魔法使い族の融合モンスターなので、召喚する方法がいくつかあります。

  1. 《融合》を用いた融合召喚
  2. 《円融魔術》を用いた融合召喚
  3. 《ティマイオスの眼》を用いた融合召喚

個別に見ていきましょう。

《融合》を用いた融合召喚

《融合》
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

戦士族で《融合》をサーチできるカードには、《E・HERO ブレイズマン》《V・HERO ヴァイオン》がいるので、召喚の難易度は低いと思います。

単純に融合召喚を狙うなら《E・HERO ブレイズマン》が使いやすいですが、《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地へ送ることで後続を疑似サーチできる《V・HERO ヴァイオン》が初動には適しているかもしれません。

ただし、《E・HERO プリズマー》の存在もあることから、《E-エマージェンシーコール》でサーチできる《E・HERO ブレイズマン》の方が安定感は増しそうです。

《融合》軸だと《融合回収》で墓地の《融合》をサルベージできるので、融合召喚を連打できるのが強みですね。

《円融魔術》を用いた融合召喚

《円融魔術》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のフィールド・墓地から、魔法使い族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

《竜騎士ブラック・マジシャン》と最も異なるのは《円融魔術》に対応していることでしょう。

《竜騎士ブラック・マジシャン》はドラゴン族だったため、墓地融合したい場合には《竜の鏡》を使う必要がありました。

しかし、《竜の鏡》はサーチができず、メインデッキなどにドラゴン族を採用する必要があり、安定感に乏しい構築になりがちでした。

一方、《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》は魔法使い族であるために、サーチ可能な《円融魔術》に対応し、素材も採用しやすい《E・HERO プリズマー》が使用できることで、構築難度も下がります。

カード1枚から《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》を呼べるのは強力ですね。

ただし、素材となる《ブラック・マジシャン》を除外してしまうので、採用枚数や使用タイミングに関しては注意が必要です。

《ティマイオスの眼》を用いた融合召喚

《ティマイオスの眼》
通常魔法
このカード名はルール上「伝説の竜 ティマイオス」としても扱う。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「ブラック・マジシャン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを融合素材として墓地へ送り、そのカード名が融合素材として記されている融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

現在主流と思われる《ティマイオスの眼》でも、《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》を融合召喚することができます。

カード消費は一番少ないですし、わざわざ戦士族をメインデッキに組み込む必要もないので、これが一番楽な手段でしょう。

《ティマイオスの眼》はサーチができないので、安定しないのが唯一の難点でしょうか。

また、《ブラック・マジシャン》を素材とする融合モンスターが増えても《ティマイオスの眼》を使いまわすのが難しいので、結局3体までしか出すことができません。

ただし、《竜騎士ブラック・マジシャン》は一度召喚してしまえば、《永遠の魂》で蘇生ができ、場持ちも良いのであまり気にする必要はないかもしれません。

序盤は《竜騎士ブラック・マジシャン》で相手を攻め、墓地に魔法と罠が貯まった中盤以降に《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》を召喚して詰める、という戦法が有効かと思います。

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増えていく《ブラック・マジシャン》派生モンスター

個人的には、《ブラック・マジシャン》はとても好きなモンスターなので、《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》が登場したのはとても嬉しいです。

何より《円融魔術》に対応しているのが偉いですね。

元々このカードで出せるモンスターが少ない状況だったため、せっかく魔法使い族版《竜の鏡》が出たのに、あまり使う機会がありませんでしたので。

今後、《ブラック・マジシャン・ガール》の派生モンスターも出ると別の構築で遊べそうですね。

また、2019年2月には魔王使い族テーマである【ウィッチクラフト】がデッキビルドパック インフィニティ・チェイサーズで登場するので、そちらとのシナジーもあると更に面白い構築ができるかもしれません。

 

 

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